23-172 いつ起きるか分からないから 2024-01-15 19:19:55

 12日㈮の中休み、子どもたちが運動場に出ていたり、図書室に本を借りに行ったりしていたとき、校内放送が流れました。
「今から訓練をします。大きな地震が起きています。身を守る行動を取りましょう。」

 抜き打ちの避難訓練です。近くに先生のいない子もたくさんいました。子どもたちは、廊下を歩いていても、運動場にいても、立ち止まり静かに放送に耳を傾けました。そして、運動場に出ていた子どもたちは真ん中に集まって座りました。校内にいた子どもたちも机の下に潜ったり、頭を守るために頭にブックカバーを載せたり冷静に行動していました。

 「地震が収まりました。しかし、給食室から出火した模様。ただちに運動場の東の端に集まりましょう。」

 子どもたちは、先生がいなくても、自分たちでこの前の避難訓練のときの行動を思い出し、素早く運動場に出てきました。子どもたちが全員外に並ぶまで3分。校内に取り残された人がいないか確認を終えた職員が到着したのは放送が終わって5分。今回も時間は合格です。

 前回避難訓練は0点か100点と子どもたちに話していました。子どもたちに問うと、100点はわずか3人でした。0点だと言う子どもたちに訳を聞くと「ハンカチを忘れて、口と鼻を押さえられなかった」「うっかり、おしゃべりしてしまった」という理由が多かったようです。
 けれど、ふざけたり、笑ったりしている子どもは一人もいませんでした。訓練が終わっても、それぞれ運動場で輪になって、よかったことや改善点を学級毎に話し合っていました。

 今回、子どもたちはとても真剣に、訓練に参加しました。元日の能登半島地震で、子どもたちも地震はいつ起こるかわからないことや、起きたときの行動が生死を分けることがあることに気づいていたからでしょう。地震は時や場所を選んではくれません。これからも繰り返し訓練を行い、いつでも、どこでも自分の命を自分で守れる力を育てていきたいと思います。

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