23-116 「ありがとう」と「当たり前」 2023-10-03 18:47:38

 運動会が近づいてきて、ワクワクしているのか、浮き足立っている子どもも見受けます。玉川っ子らしくあいさつや返事、ボランティアを頑張っている子どもたちも多い中、上級生や先生方が運動場整備や落ち葉掃きをしていても、当たり前のような表情でだまって横を通り過ぎる子どもたちが目につきました。

 そこで、今日の全校朝会では「ありがとう」と「当たり前」について話をしました。上級生だから、先生だから、大人だからみんなのために働くのは当たり前と思えば、「ありがとう」の言葉は出てきません。「ありがとう」は漢字で書くと「有り難う」。つまり、その状況は「有り難いこと」だから、「ありがとう」なのです。

 黙って通り過ぎた子どもたちは「当たり前」と思っているわけではないと思います。気持ちが浮ついて、周りの人の支えに気づけなかったのだと思います。ですから、まず気づくこと、そして気づいたら「ありがとう」を伝えることを確認しました。さらに、そこにとどまらず「自分にできることをする」それが、みんなの目標として頑張っている「自らつなぎ、つながる力」へとつながるのです。

 感謝の気持ちを持ち、自分にできることをすることは、簡単ではありません。大人でも難しいことです。けれど小学生の今、そんな力をつけていれば、子どもたちが成長したとき、きっと周りの人と協調し、よりよい生活を築いていく素地になると信じています。

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