23-039 自問清掃 2023-05-30 18:27:16

 掃除の時間、玉川小学校は静かになります。特に高学年の掃除場所は、箒で掃く音とぞうきんで床を磨く音だけが響いています。それは、おしゃべりをする暇がないほど、少ない人数でいろいろなところを掃除するからです。人数が少なくても、掃除をする教室の広さや特別教室は、人数の多い学校と変わらないのです。

 けれど、掃除の時間に静かなのは、昨年度から掃除についての目的を、「学校をキレイにするため」にするのではなく掃除をすることで「人間として成長するため」とする、自問清掃に取り組んでいることも理由の一つです。自問清掃に取り組むことで、なまけたい気持ちを我慢する「がまん玉」互いのよいところを見つけ、互いに協力する「しんせつ玉」よりよい掃除の仕方や掃除をすることで互いの成長を見つける「みつけ玉」が磨かれると言います。

 今日、ある5年生が
「今日の掃除は大変です。いつもこの廊下を3人でしているけど、今日は2人お休みなので、僕1人でがんばらないといけません。」

 確かに端から端まで1人で掃いて拭くのは大変です。手伝おうと箒を持って4階に上がっていると、階段を掃除していた5年生が、

「はやく手伝いに行かないと。今日は1人でやってるから。」
「ここを拭いたら、手伝いに行こう!」
と話しているではありませんか。

 長い廊下を1人で掃いてがんばっていたその子は、とても嬉しそうに助っ人に来てくれた2人に、
「ありがとう。助かったよ。」
とお礼を言っています。なんとも心が温かくなる光景でした。本当に3つの玉が磨かれているんだなぁと思いました。
 掃除をすることで、学校が綺麗になることはもちろん、このように心まで美しく磨かれるのですね。

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